こんにちは。旅人文化振興会のブログでおなじみのマリリンです。
2001年7月、インドへの旅に出ました。当時は、特にインドなどの田舎の方ではまだインターネットの環境がそれほど整ってなく、メールを出すときには、Bccで一斉に報告という感じで送信をしていました。インドからの帰国後、写真展をするために、自分の送ったメールを少しだけまとめてみました。今から思うと恥ずかしいなと思うのですが、2001年のインドは私にとっても特別な想いがある旅で、今回、旅人文化のページに掲載することにしました。

カシミールからの手紙2
日付 : Thu, 19 Jul 2001 12:13:42 +0000

dear all

kyou-mo totemo sutekina hi deshita. asa taiyou-ga noboru mae-ni boat-wo dashite moratte, market-ni ittekimashita. tourist-ga nankumi-ka imashitaga, genchi-no hito-wa soubai-ni hisshide totemo omoshiro kattadesu. naniyori, lake-no uede asahi-wo mukae, suimen-ga kagami-no you-ni natte ikunoga kandou-teki deshita. tori-no saezuri, boat-wo kogu oto, tooku-no yama, hasu-no happa-to hana, soredake-no sekai,,, how beautiful..

ohiru-wa Delhi-de atta ojisan-no kazoku-ga kono-machi-ni sunde iru-node tookatta desuga,konkai-wa 1nichi-wo dekiru-dake mitasareru-youni kangaete imasu.

otonani nattano kashira?

sate, kyou-wa konohen-de.
mail-wo kureta minasan... shinpai shitekureteiru minasan thanks!! so nice to hear from you!!

soredewa

love

今日もとても素敵な日でした。朝、太陽が昇る前にボートを出してもらって、マーケットに行ってきました。ツーリストが何人かいましたが、現地の人は商売に必死で、とても面白かったです。なにより、レイク(湖)の上で朝日を向かえ、水面が鏡のようになっていくのが感動的でした。鳥のさえずり、ボートを漕ぐ音、遠くの山、蓮の葉っぱと花、それだけの世界。本当に美しい。

お昼はデリーで会ったおじさんの家族がこの町に住んでいるので、遠かったですが、今回は一日を出来るだけ満たされるように考えています。

大人になったのかしら。

さて、今日はこのへんで。

メールをくれたみなさん、心配してくれているみなさん、ありがとう。みなさんからのメールがとてもうれしいです。

それでは。

現在のマリリンのコメント:
今読み返してみるとちょっと恥ずかしくなるのですが、とにかくカシミールは美しい場所だったなあということは確かに思い出します。
早朝の水上マーケットは今思い出しても素晴らしい体験でした。あんなにもたくさんの蓮の花が湖に浮かんでいて、そこをボートで漕いでマーケットに行くなんて、今の自分の生活を考えると、全てが夢だったんじゃないかなんて思っちゃうほどです。

この数年間で世界はずいぶん変わってしまったけれども、今でも、きっと、あの湖では同じく日が昇る前にはボートを漕いでマーケットに出かける生活をしているのかなあと想像すると、うれしくなってきます。でも、あるいは、あの人たちも今ではインターネットを使いこなして、ボートなんて漕いでいないかもしれないですが。。どうなんだろう。

ちょっと文章の途中、意味が不明なのですが、自分で書いていながら、自分でよく分かりません。でも、大人になったのかしら、というコメントを恥ずかしく思うほどに、このころはまだまだ若かったんだなあなんてシミジミ思います。でも、本当に純粋に世界を楽しんでいたなあとも思うのでした。

ただ、カシミールはこのメールにあるように、美しく楽しいだけの世界ではとてもなくて、ニュースなどでも報じられているように、そして前回の記事にも書きましたが、インドとパキスタンの間にある美しい場所としての悲しい運命を今でも背負って存在しています。だから、その幻想的な世界がこのときにも存在できていたのかもしれない、とも感じます。

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