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■自分の足で歩いて国境を越える興奮■
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澤畑: |
離れたいんだ。 |
山本: |
うーん。そういうひともいるね、完全に自分の国から離れてドロップアウトして、ひとによってはむこうの国でなにかみつけて成功するとか。
? |
澤畑: |
それは、むこうにこういうのがあるとわかっていて行くのかな? |
山本: |
風太さんはどうだったの? |
風太: |
時間と金があったから、ためしにインドへ行って、さらに西へ。日本にいると自分の足で国境をこえるというのがないから、それはやってみたいなというのがあって。 |
山本: |
あれって、すごい。たぶん日本人にとっては独特なものだよね。 |
澤畑: |
ははあ。 |
山本: |
たとえば川が国境のことがあるじゃないですか。むこう側が違う国だなんて、すごいことですよね。 |
澤畑: |
たしかに。 |
風太: |
ヨーロッパだとフツウのことだけど、日本のような島国だとね。 |
山本: |
それでいて、線があるわけじゃなくて、でも川とか越えると、人がぜんぜん違ったりとか文化がちがったりとか、すごいことですよ。 |
澤畑: |
そういう体験て日本ではないじゃない。そういう特殊な日本じゃ得られない体験が待ち受けているって、最初からわかっていて行くのかね。 |
山本: |
やはり、あとでわかるのかな。 |
澤畑: |
ということは、予想もしていなかった出会いだ。 |
(予想もしてなかったことに出会う。それが消費としての旅との違いか?
旅行社が募集する商品旅行でも、「出会い」はあるが、だいたい予想の範囲内だろう。
それとはまったく次元のちがう出会いがあるようだ。
また、それを期待するのが旅人であるような。) |
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